【次世代の美容医療③】デバイス治療(HIFU・RF・EMFACE)へのエコーの活用

近年、美容医療の世界で急速に注目を集めている「エコー(超音波診断)」の活用について、ココンベルクリニックの山本しおり院長が全3回のシリーズ連載でお届けしています。最終回となる3回目は、HIFU(ハイフ)やRF(高周波)、エムフェイス(高密度焦点電気刺激×高周波)といったデバイス(機器)治療におけるエコー活用法に迫ります。

デバイスを用いたリフトアップやタイトニング治療において、効果を左右する鍵は「真皮や脂肪、筋肉など、どの層に的確にエネルギーを届けるか」という点にあります。しかし、脂肪や筋肉の厚み、重要な神経の走行位置は患者さま一人ひとりで大きく異なります。

本記事では、エコーによる可視化がもたらす「デバイス効果の最大化」と「リスク回避」の両立について、専門的な視点から詳しく解説いたします。

◀ 連載第1回「【次世代の美容医療①】世界中で普及しつつある治療への超音波(エコー)活用とは?」
◀ 連載第2回「【次世代の美容医療②】ヒアルロン酸やボトックス治療の安全性を高めるエコー診断」

 

【30秒でチェック!】この記事でわかること

患者さまごとに異なる脂肪の厚みや神経の位置を事前にエコーで可視化することで、皮膚の内部を見ない「ブラインド操作」による重大なトラブルを防ぎ、安全な照射を実現します。

デンシティ(RF)の適切なチップ選択や、エムフェイスの正確なパッド配置など、エコーで皮膚や脂肪、筋肉の層を的確に同定することで、一人ひとりの構造に合わせた精度の高い治療が可能になります。

客観的なデータという確実な根拠に基づき、ターゲット層へ過不足なくアプローチ。無駄な照射や過剰な治療を避け、安全性を第一に追求しながら患者さま本来の「調和美」を引き出します。

機器(デバイス)治療におけるエコーの役割と安全性

エコー併用デバイス

【HIFUの場合】照射における神経障害リスクの回避が可能

HIFU(ハイフ)はメスを使わずにSMAS(筋膜)や脂肪層へ熱エネルギーを届ける強力なリフトアップ機器ですが、照射の深さや部位を誤ると神経障害を招く恐れもあります。

皮膚の構造には大きな個人差があり、患者さまによっては想定よりも脂肪層が浅い位置にあるケースも少なくありません。実際に他院で額の神経障害が起きた事例では、エコー検査によって患者さまの脂肪が非常に薄く、ブラインド操作(目視のみ)でのHIFU照射は極めて危険な状態であったことが判明しました。

一方、施術前にエコーをおこない、脂肪の厚みや神経の位置を確認してから照射をおこなうことで神経損傷リスクを回避することができます。HIFUの強力なエネルギーをコントロールし、安全性と効果を追求する上でもエコーは欠かせない役割を担っています。

エコー付きHIFU機器の課題とウルトラセルziを採用した理由

HIFU機器にはエコー機能一体型の機種もありますが、当院ではあえて独立したエコー装置と「ウルトラセルZi」を組み合わせて使用しています。エコー一体型HIFU機器はハイパワーの傾向にあります。優れた効果が期待できる反面、「骨に響くような痛みが苦手」という患者さまも少なくありません。継続的な治療のためには痛みの低減も重要な要素なのです。

また、多くのエコー一体型HIFU機器は照射深度が固定されていますが、ウルトラセルZiは0.5mm単位で調整が可能です。そのため、エコーで組織の深さを精密に測定し、それに合わせて設定を最適化することで、ターゲット層へ的確に熱を届ける「オーダーメイドHIFU」をおこなうことができます。これらのことから当院では、安全と効果の両立させるべく、HIFU施術において必ず独立型のエコー(超音波診断)を使用しています。

エコーハイフ【ULTRAcel[Zi:]】の施術ページはこちら

【デンシティ(RF)の場合】細かいオーダーメイド治療が可能

デンシティ(RF)は、高周波エネルギーを照射して肌のタイトニングとリフトアップを促す治療です。当院ではこのデンシティにおいても、全例でエコー(超音波診断)を併用した精密な施術をおこなっています。

治療の鍵はエネルギーの入り方や、届く深さが異なる「チップ」の使い分けにあります。当院では従来の2種類のチップに加え、より深層へ少ない痛みで効率よく熱を届ける「アルファチップ」を新たに導入しました。

エコーで一人ひとりの真皮や脂肪の厚みを正確に確認し、これら3つのチップを適切に使い分けることで、患者さまに最適なオーダーメイド治療を提供します。皮膚の内部構造をエコー画像で確認したうえで、エネルギーを的確に照射することが効果の高い仕上がりにつながります。

エコー併用デンシティ(Density)の施術ページはこちら

【エムフェイスの場合】効果を最大化するパッド配置が可能

エムフェイスは、RF(高周波)と高強度焦点電気刺激(HIFES)を組み合わせ、真皮と筋肉の両方にアプローチする画期的なリフトアップ治療です。顔にエムフェイス専用のパッドを貼り付けて筋肉を刺激しますが、このパッド位置のわずかな微調整によって、得られるリフトアップ効果は劇的に変わります。

当院では、頬への施術をおこなう際は必ずエコーを使用しています。顔の筋肉構造には個人差があるため、解剖学的な知見に加え、実際のエコー画像で「筋肉の位置」を正確に同定することが不可欠です。一人ひとりの内部構造をエコーにより可視化した上で最適な部位にパッドを配置することで、狙った筋肉へ効率的にエネルギーを届けます。これにより、効果を最大化する精度の高い「オーダーメイド・エムフェイス施術」を実現しました。

エムフェイス(EMFACE)の施術ページはこちら

エムフェイスファカルティ証明書

当院院長・しおり医師は、エムフェイスのファカルティーに選出されました。ファカルティーとは、メーカーや医療機関が、豊富な知識・症例実績・技術力を備えた医師を対象に、教育・監修・講演などを担う立場として選出する制度です。

しおり院長は、エムフェイス治療における専門性と技術力が評価され、医師向けの技術指導や情報発信にも携わっています。患者さま一人ひとりのお悩みに丁寧に向き合いながら、解剖学的知識に基づいた自然な仕上がりを追求し、安全性にも配慮した施術をご提供しています。

エコーが叶える「Less is More」な治療と今後の展望

エムフェイス研修

最小限の負担で最大限の効果を引き出す

エコーで皮膚の内部構造を正確に把握することは、早期および長期的な合併症のリスクを大幅に低減することに直結します。血管走行や脂肪の厚みをリアルタイムで可視化し、的確な層へアプローチすることで、無駄な照射や過剰な注入を避けることが可能になりました。

これにより、当院の目指す「Less is More(最小限のアプローチで最大限の効果を得る)」という理想的な治療が具現化されます。解剖学的な個体差に向き合い、一人ひとりの組織に合わせた「真のオーダーメイド治療」を提供することこそが、エコー併用の最大の目的です。可視化という確実な根拠に基づき、患者さまの美しさを最も安全に、そして効率的に引き出すためのサポートを徹底してまいります。

クリニック選びのひとつの基準としてのエコー診断

近年、多くの美容医療メニューが展開され、選択肢は大きく広がりました。一方で、手軽に思えるデバイス治療や注入治療といった医療行為には、必ずリスクが伴うという事実を忘れてはいけません。流行の施術や安価な広告に惑わされることなく、「安全性を第一に追求するクリニック」を慎重に選んでいただきたいと切に願います。

もちろん、エコー診断がなくとも素晴らしい技術を持つ医師は多くいらっしゃいます。しかし、当院がさらなるレベルアップを目指す上で、エコーの導入は大きなパラダイムシフトとなりました。

可視化という確実な根拠を持って提供される施術は、これから美容医療を受ける方はもちろん、過去の施術に不安を抱えていた患者さまにとっても、安心を支える大きな指標となるはずです。

エコーによる可視化が拓く「安全性」と「調和美」のスタンダード

山本しおり院長近影

全3回にわたり、美容医療におけるエコー(超音波診断)の有用性を解説してきました。世界的な潮流であるエコー活用は、注入施術の血管リスク回避や照射治療の精密化を可能にし、「見えない不安」を確かな安心へと変える強力なサポーターです。

当院が何より大切にしているのは、個々の魅力を最大限に引き出す「調和」のとれた美しさです。解剖学的知見とエコーによる客観的データを掛け合わせることで、過不足のない、患者さま本来の美しさを活かすオーダーメイド治療が実現します。

エコーによる可視化という根拠に基づく「安全性」と、当院ならではの「調和美」をぜひご体感ください。当院のカウンセリングでは、丁寧にお悩みや疑問点などを伺いますので、まずは一度、お気軽にご相談いただければと思います。

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